カラベルサイゴンホテルは、ベトナムホーチミン市に位置するホテル。 1959年のクリスマスイブ、当時のサイゴンに一般開業した。
ホテルの近代的なデザインは、ハノイの高等師範美術学校( Ecole Superieure des Beaux Arts )を卒業したベトナムの建築家グエン・ヴァン・ホア( Nguyen Van Hoa )に手によるものである。 元の建物は10階建てだが、現在は隣接する24階建ての高層ビルに新しい設備のほとんどを収めている。 有名なサイゴン・サイゴン・バーは、この旧館の9階にある。1959年以降、ほとんど姿を変えていない。
今回訪れたサイゴンサイゴンルーフトップバーの最大の魅力は、プチパリと呼ばれるホーチミンの景色を一望できる点であり、縁側沿いに並ぶテーブル席からは、ユニオンスクエア、コンチネンタルホテル、市民劇場といったフランス建築を愛でることができる。近代的な建物やレストランはライトアップされ、息を呑むほどの美観で、異国情緒を感じるとともに足下で展開する地下鉄建設が都市の成長を予感させます。また、行ったのが夜だったので、フィリピン人バンドによる生演奏があり、ファイブスターホテルならではの贅沢な時間を堪能できました。
1960年代には各国のサイゴン支局がこのカラベルホテルに置かれ、ベトナム戦争時は、情報が飛び交う中心であったこと。またダニエル・スティールの小説「最後の特派員」や回想録モーリー・セイファーの「フラッシュバック」、外国人ジャーナリストが全員不在時の爆破事件などを想うと、
いま、ここでベトナム人のユン先生とこうした贅沢な時間を共有できること。またバーを見渡せば世界中の人達がゆったりと贅沢な会話をしているこの時代に心から感謝したいと思う。